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1: 正義のミカタ (2)
2: 眠りの海/MISSING (1)
3: FIREFLY/MOMENT (1)
4: WISH/MOMENT (1)
5: ALONE TOGETHER (2)
6: FACE/MOMENT (2)
7: 真夜中の五分前 side-B (2)
8: FINE DAYS (3)
スレッド一覧[8]
【1:2】正義のミカタ
1 名前:作家人 2010/11/14 23:32 ID:vZi/zjlz
正義のミカタ
2007年5月
双葉社

2 名前:作家人 2010/11/15 00:15 ID:O/rRYySj
「スイート・キューカンバーズ編」辺りから、
本多孝好ワールド全開! って感じ。

冒頭は、どうしたの? というか、
あれ?
この小説の主人公は、
これまでの「本多孝好作品に登場した主人公とはちょっと違うぞ」。
「妙に素直だぞ。」
なんかそんな感じだった。

妙にひれくれた考え方もしていないし、どちらかと言えば、
赤川次郎に出てくるような(←多少誇張してますが)、
青春ドラマのような話だった。

あー、本多孝好って、こういうのも書けるんだ、
て思ったよ。

実はどういう小説かあまり気にしないまま読み始めていたこともあり、
この時点で、改めて裏表紙を見てみた。
そして、ようやく、この小説が
「傑作青春小説」系のジャンルだってことを認識した。
あー、この小説は、こういう感じでいくんだね、と思ったよ。

ストーリーはフツーだけど、
心理描写が丁寧なので、
まあ面白い作品だと、捉えていた。

ところが、
フツーに作品に引き込まれていきそうになってきたところで、
ハイ、ドンッ!
本多孝好ワールドの始まりだった。

「橋爪先輩の一兵卒の話」は、あれ? ちょっと理屈っぽいな、
って感じぐらいだったけど、
狭間先輩の「上中下演説」辺りから、
あー、きたね、これ。
本多孝好ワールド全開だわッて感じ。

結局、読み終わった感想としては、
この作品を、「背表紙に書いているとおりの傑作青春小説」、
と定義づけるのは、
多少の無理があると思う。

つまんない作品って言ってるわけじゃなくて、
ニュアンス的に、「傑作青春小説」って書くのであれば、
も少し王道的な展開にした方がよいのではないだろうか?
この作品の登場人物で言えば、
例えば、蒲原さんとか、マスミさんとの絡みが
後半にもずっと続いていくような感じで、
書かれるべきだろうと思う。

恐らく、作家が10人いれば(何の作家かにもよるが)、
こういったプロットにはならないのではないか?

少なくとも、最後、蓮見が「正義の味方研究部」を抜けて、
結局、佐山部長以外、皆が活動を休止する、というラストの展開は、
本多孝好以外では、なかなか思いつかないのではないだろうか?
あるいは、思いついても、
話の展開をそっちへ持っていかないのではないだろうか?

ところで、
先日、本多孝好の小説に似ているな、と思った別の作家の作品を読んだ。
その時は、本多孝好に似ているな、と思ったけど、
今は、はっきりと断言できる。
やっぱり違う、と…。

この人の作品は、どこまで言ってもこの人オリジナルのものである。
本多孝好は、「言いにくいこと」や「書きにくいテーマ」の小説も書くし、
本多孝好に登場してくる人物は、思考もどこかオリジナルだし、
読んで、必ず壮快になるとは限らないけど、
やっぱ他の作家とは、明らかに違う気がする。

うん、
で、
これからも、
彼の作品をいっぱい読むだろう、って気がする。

間違いなく、そうするだろう。
って気がする。
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【2:1】眠りの海/MISSING
1 名前:作家人 2010/08/06 06:29 ID:R7S70S4q
本多孝好にしては珍しい(?)、推理物。出来すぎの感も否めないと思うが、まあ、ねえ、という感じか。

少年が、
すぐ近くに住んどる…、
という件だが、

本多は、その一見したところの作風とは遠いところにある(と思われる)死者をモチーフにした(というより、実質的に死んでいる人や、そもそもこの世にいない人を題材とした)作品を、割と発表している気がする。
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【3:1】FIREFLY/MOMENT
1 名前:作家人 2010/08/04 10:44 ID:8DFsghgV
「デートをおわらせるのは女性の役目です。引き伸ばすのが男の役目」

本多孝好が書く小説に登場してくる人が吐くセリフは、いちいち渋い。この一文だけを読んでもピンとこないかもしれないが、これが最高のシチュエーションで使われたときには、まるで違う言葉のように、あるいは、あたかも意志を持った言葉のように聞こえてくるから不思議だ。←言い過ぎかもしれないが…。
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【4:1】WISH/MOMENT
1 名前:作家人 2010/08/02 12:22 ID:yNm2v6SK
設定は架空だが、ノンフィクションを元に小説化したものだと言われたら、うっかり信じてしまいそうなほど、よくできた話。

これ読むと、本多孝好って、スゲーなァーと、改めて思う。
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【5:2】ALONE TOGETHER
1 名前:作家人 2010/08/01 01:19 ID:Z14rTaao
2000年9月、双葉社より刊行

2 名前:作家人 2010/08/01 01:23 ID:Z14rTaao
「あまねく存在する。だから存在しないように見える」男
ってオチは、どうかと思うが……。

宮部みゆきのセンでも狙っていたのだろうか?
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【6:2】FACE/MOMENT
1 名前:作家人 2010/07/03 23:05 ID:/NakQ.Ok
2002年8月集英社 刊行

2 名前:作家人 2010/07/03 23:14 ID:/NakQ.Ok
多分ないけど、あってもおかしくはないだろうな、という話。

必殺仕事人伝説。

どこからこんなストーリーを思いつくのだろうか?
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【7:2】真夜中の五分前 side-B
1 名前:作家人 2010/04/21 05:47 ID:6rgO6CLS
真夜中の五分前 side-B
に関するスレッドです。

2 名前:作家人 2010/04/21 05:54 ID:6rgO6CLS
side-Aと比較すると、全体的に話が暗いのでどうかとは思う。
が、でもよくよく考えてみれば、現実ってこんなもんか、と逆に思ったりもする…。
まあ、よくできた空想話だとは思うが、ディティールと登場人物の(作者特有の)言い回しに、次第に引き込まれていったのは事実だが…。
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【8:3】FINE DAYS
1 名前:作家人 2010/01/18 09:15 ID:dK/kzkiA
平成15年3月30日 初版第1刷発行
◎定価:本体1,600円+税
発行所—祥伝社

2 名前:作家人 2010/01/18 09:22 ID:dK/kzkiA
FINE DAYS/FINE DAYS
初めて読んだ。
ブックオフ100円コーナーにあった。
何となく表紙が気に入り、
パラパラ捲ってみたら、面白そうだったので、迷った末に購入。

で、感想↓
期待以上だった。
いいねー、というしかない。
もの凄いストーリーテラーだ。
こんな作家がいるなんて、全然知らなかった。

改めて表紙を見る。
カバーを見ると、
『MISSING』の著者が贈る4つのラブ・ストーリー、とある。

これってFINE DAYSって、ラブ・ストーリーなのか?と思ったが、
まあ、でもミステリーじゃないし、
そういう意味では、ラブ・ストーリーなのかもしれない。

まだ、ひとつしか読んでないので、
残り三つのラブ・ストーリーを読むのが、
今から楽しみだ。

3 名前:作家人 2010/02/15 20:20 ID:2C8AgULJ
イエスタデイズ/FINE DAYS
父親と思春期(過ぎ?)の息子との関係を見事に描写している。
設定がSFなのに、全くSFっぽくないのは、本多の力量によるものだろう。
それにしても、本当にありそうな切ない話過ぎて、柄にもなく私もなんだか、切なくなってきた........。
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