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1: ビッグタイム (2)
スレッド一覧[1]
【1:2】ビッグタイム
1 名前:作家人 2010/11/10 12:48 ID:F1sB5m26
ビッグタイム
著者:ハセベバクシンオー
2006年7月26日 第1刷発行
発行所:株式会社 宝島社
定価:本体1600円+税

2 名前:作家人 2010/11/10 13:05 ID:F1sB5m26
▽読んだ感想
 面白かったよ、思ったよりは、
 途中からは、まあまあ一気に読めたし…。
 
 だけど、敢えて苦言を呈すなれば、
 (っていうか、なんでお前が苦言を呈すんだよ!ッて話もあるかもしれないが…)
 脚本的というか、話を読み進めさせるというか、
 読者にページを捲らせる力はあると思うが、
 謎解きが甘くね?
って思ったよ。
 
 東と橋本が組んでたってオチは、まあそれなりにイケてるとは思うけど、
 謎解きをした後の、主人公(だよね?)の本多とのカラミがちょっと少ない気もする。
 いや、一応筋が通っているようなプロットにはなってるけど、細かい点というか、探偵の種明かしじゃないけど、もう少し振り返りが欲しかったな、個人的には。
 
 東・橋本・本多の人間関係というか、感情の縺れというか、なんていうの、
 よく分からないけど、謎解きまではエラくばか丁寧に書いているのに、
 謎解きしたら、謎解きに終始した感が強くて、この三人の感情部分の描写がちょっとあっさりし過ぎているような気もした。

 まあ、著者としては、相川翔が帯で書いてるとおり、痛快な1作! って感じで、そういう細かい人情の機微というよりは、スカッとした壮快感を演出したくて、敢えて、終わり部分の細かい点は読者の想像にまかせるって手法を取ったのかもしれないけどさ…。
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