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1: 雪が降る/雪が降る (2)
2: 台風/雪が降る (2)
3: てのひらの闇 (2)
4: テロリストのパラソル (1)
5: ご冥福をお祈りします (1)
6: シリウスの道 (1)
7: ひまわりの祝祭 (1)
スレッド一覧[7]
【1:2】雪が降る/雪が降る
1 名前:作家人 2010/08/18 18:52 ID:Z2QGvBSk
初出誌 小説現代 1998年3月号

2 名前:作家人 2010/08/18 19:05 ID:Z2QGvBSk
こういうのを、「珠玉の小説」とでも言うのだろうか?
珠玉なんて、古臭い日本語を使う機会がないので、使い方がよく分からないのだが…。

今改めて読み返してみても、特に斬新な要素はなく、
言い回しや設定等含めても、どちらかといえば、古臭い小説の部類に入るのではないか…。
「陽子が待ち合わせに来ず死んでいた」なんて件は、その典型だと思った。
ありがち過ぎるだろ? と。
だけど、その後の「人事異動」の話、そうなった理由、そして、ネクタイを締める件は、見事という他ない。
最後の、メールを発信しない件も、
まあ、そうだよな……、
って感じで、ちょっとしたハードボイルドの雰囲気の片端をも感じさせてくれるステキ内容だな、と素直にそう思った。

この小説を一言で言い表すと、アレだな…。
語彙力がなくて恐縮だが、
「渋い小説」…。
「渋すぎる小説」…、
オレ的には、コレに決まりだ!
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【2:2】台風/雪が降る
1 名前:作家人 2010/08/13 19:07 ID:o4sPkRIv
初出誌 小説現代 一九九七年十月号

2 名前:作家人 2010/08/13 19:14 ID:o4sPkRIv
初めて読んだときは分からなかったが、今、読み返すに辺り改めて「あなたのそばにそっと息づく、男と女の魂の忘れもの。」と書かれた帯を見て、何となく、この本のコンセプトが理解できたような気がした。

内容は、本多孝好の小説をもう少し、「ステレオタイプ」かつ「古臭く」したような印象を受けた。
仮に、こんな話が実際にあったとしたら、現実的にはきっとここに書かれているような展開になるのだろうが、やっぱりどこかに仕掛けがないと、結構、つらい、というか、面白みがないな、と感じた。

現実からあり得ない展開は論外だが、あまりに現実的な話も、正直、読んでて気が滅入ってくるな、と、思った。
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【3:2】てのひらの闇
1 名前:作家人 2010/07/17 19:42 ID:BSNoCuYv
初出誌「オール読物」

1999年1月号~7月号に
『ホワイトノイズ』として連載されたものを
加筆の上、改題しました。

発行所 株式会社 文藝春秋
定価(本体1667円+税)

2 名前:作家人 2010/07/17 19:43 ID:BSNoCuYv
『ホワイトノイズ』の方が、良くね?

なんで、改題したの?
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【4:1】テロリストのパラソル
1 名前:作家人 2010/01/11 13:33 ID:CBBTsBCX
久しぶりに読み返してみた感想↓
渋ーい、ハードボイルドミステリーだ。

くたびれてるけど、実は冴えてる中年と、
その彼に興味を持つ若い女性という登場人物構成は、
相変わらずといった感じか。

ちなみに、
▼藤原伊織『テロリストのパラソル』忘れがたいこの名作をいま再読する 日記風雑読書きなぐり/ウェブリブログ
http://yottyann.at.webry.info/200506/article_15.html
では、
>この作品は単にエンターテインメントの傑作ミステリーにとどまらず、その人の記憶にいつまでも残る名作としてちょっと格上げしてもいい。
と凄い評価をしていて、

▼藤原伊織の最新作『シリウスの道』あの期待を肩すかしされた傑作 日記風雑読書きなぐり/ウェブリブログ
http://yottyann.at.webry.info/200506/article_22.html
>直後に藤原伊織のあのイメージからは期待がはずれた凡作と思った。そして一日たったところでこれは傑作だと気がついた。
みたいな評価をしているが、

私の評価は、
1.シリウスの道
2.テロリストのパラソル
3.ひまわりの祝祭
である。

ちなみに、シリウスの道は、最後がちょっと気に入らない。
テロリストのパラソルは、後半加速する、感じか。
ひまわりの祝祭は、普通の小説としては面白いが、
他の二作と比較すると、ちょっとという気がする。
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【5:1】ご冥福をお祈りします
1 名前:作家人 2010/01/02 22:34 ID:Em9Kx6wK
▼藤原伊織 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E4%BC%8A%E7%B9%94
>2007年5月17日、食道癌のため東京都品川区の病院で死去。2005年には癌に侵されていることを公表していた。享年59。

えーと、今日は2010年1月2日です。
ブックオフで、シリウスの道を100円で購入して、
読んでみたら思いの他面白かったので、
藤原伊織ってやっぱいいなーと思ってググッてみたら、
この事実に遭遇。

お亡くなりになって、約3年も経過してたんですね。

史上初めて江戸川乱歩賞・直木賞を同時に受賞した「テロリストのパラソル」を
以前読んだことはあったけど、まさか既に故人となっていたとは
全く考えが及ばず、正月早々かなりびっくりしました。

闘病していたことも知らなかったし、
2002年、電通退社していたことも知りませんでした。

まるで、ひまわりの祝祭の主人公の如く、
世間のニュースに関心を払っていなかったんだな、と改めて感じました。


▼追悼・藤原伊織さん 「博打の借金」から生まれた直木賞 : J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2007/05/17007692.html
>ギャンブルの借金がかさんで川崎の家を売り、賃貸のアパートに移ったが、負けは更に込んでいたようだ。
この辺のエピソードからも、どういう人だったのか、
もの凄く興味が湧いてきたところなのですが.........。


ご冥福をお祈りします。
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【6:1】シリウスの道
1 名前:作家人 2010/01/02 21:59 ID:Em9Kx6wK
帯に
>毅然として優しく、そして気高い
>藤原ハードボイルドの到達点だろう。
とある。

読む前は、大袈裟過ぎるでしょコレは、
と思っていた。

が、読み終えた感想とししては、
この人ってばやっぱすげーな、というもの。

この本を読むまでは、何となく、
藤原伊織っていう広告代理店(電通)に勤務している人は、
執筆の才能も持ち合わせていたので、
道楽で本を書いたところ、
江戸川乱歩賞・直木賞を同時受賞した、
ぐらいにしか考えていなかった。

作家というよりは、
執筆の才能も併せ持った電通マン、
ぐらいにしか認識していなかった。

しかし、どうやら、
私はかなり思い違いをしていたようだ。

この人は間違いなく本当の作家だ。
(私が言うことではないとは思うが、)

ちなみに、シリウスの道に関して言えば、
最後のプレゼンを戸塚が行なう下りや、
父親の逮捕に関する率直な感想を述べる辺りは、
ありえねーだろ?
と思いながら読みすすめたのだが、
まあ、ノンフィクションではなく、
小説なので、
これぐらいの味付けだったらアリじゃないのか、
という気はした。
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【7:1】ひまわりの祝祭
1 名前:作家人 2010/01/01 07:38 ID:Bd0d4Qn3
読んだ感想↓
「シリウスの道」と比較をすると、あまり面白くはなかった。
まず、五百万をギャンブルで捨てる、という下りへの展開がちょっと強引過ぎる。
また、最後の銃撃戦もどうかと、。

ここまで書いたところで、思い出した。
ひまわりの祝祭を初めて読んだときも、
「あんまり面白くねーな、藤原伊織はもういいや」、という感想を抱いたことを。
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